参拝のお作法って?
さて、またまた懲りずに、「神社まめ知識」コーナー。
今回は、拝殿でのお作法についてです。
2拝2拍手1拝
お賽銭を入れて、鈴を鳴らしたら、
① 90度の拝礼を2回。(2拝)
② 両手を胸の高さに合わせて、右手を少し下にずらし、
2回手を打ちます。(2拍手)
③ 胸の高さで、両手を合わせて、祈ります。
④ 手を下ろし、最初と同じように、90度頭を下げます。(1拝)
お願いごとをするのは2拍手の後が良いです。(③のとこ)
もし、後ろでお参りを待っている人がいたら、
短めに念を込めるくらいが良いでしょう。
神道は、思いやりの宗教でもあり、
混雑時に、ずっと神前をひとり占めしてしまうのは、
いかがかと。
お願いごとをする前に、自分の住所や名前をお伝えしないと、
神様にわかってもらえないという話もありますが、
そういう決まりはないそうです。
この「2拝2拍手1拝」の作法は、一般化されたのは、
実は明治時代からなのです。
それまでは、「2拍手2拝」「2拍手1拝」や、
「拍手禁止」など様々だったそうです。
また、現在でも、伝統的な作法を行っている神社もあり、
伊勢『神宮』の神職が行う「8度拝8開手」、
『出雲大社』の「2拝4拍手1拝」などがあります。
ご利益って?
受験の合格祈願は天神様、安産祈願は水天宮、
金運アップには弁天様などなど、
神社によってご利益は色々ですね。
神様によって、得意分野があるということでしょう。
「現世利益」という言葉があり、
死後の救済ではなく、生きているうちに
神様の恵みを頂くことという意味です。
お金持ちになりたいとか、良い人と結婚したいとか、
神様は、そんな願いもおおらかに受け入れて下さいます。
神道では、「今」が大切であると考えられています。
神社では、稲が健やかに育ち、作物が虫に荒らされず、
疫病が流行らないようになどと、様々なお祭りのなかで
祈っています。
すべて、「今」を生きる人々が平安に暮らすためなのです。
ご利益欲しさに、お参りしてはいけないわけでは、ないのですね。
さあ!神社へ、レッツ・ゴー!
ご利益には、色々ありますが、すべての神社に共通しているのは、
「神社にお参りに行くだけで、『厄落とし』になる。」ということ。
災厄は、厄年だけに降りかかるものではありません。
災厄を遠ざけ、平安に暮らせることが、
現世で受けられる最大のご利益なのでは?
「果報は寝て待つのにゃzzz」(狸吉)
※文中の写真はイメージです。
※※参考文献「神社のおしえ」神田明神編著
「神社のいろは」(神社検定公式テキスト)神社本庁監修
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