どんな願いも叶えてくれる、吉ゾウくんのいるお寺
『夏麻(なつそ)引く 海上潟の 沖つ渚に 船はとどめむ さ夜ふけにけり』
(万葉集・巻十四 東歌)
すごいお寺を発見!
『玉前神社』に初めてお参りに行った帰り道、国道409号線を木更津方面へとドライブ中、「吉ゾウくんのいるお寺」なる看板が目に入りました。
新しもの好きなる狸男、さっそく「行こう!行こう!」と、くるっと右折。
『長福寿寺』
本堂の前には、なんやら大きな象さんが2体あります。
それも、かなりおめかしした状態で・・・・・。
どこからか、ファンキーな音楽も流れています。
たぶん80年代の「ベストヒットU.S.A.」に出ていたようなミュージック。
「君の瞳に恋してる」とか、「愛のコリーダ」とかそんな感じの曲ね。
かなり、シュールな風景です。
が!なんと、このお寺、すんごい由緒の古い、真面目なお寺なのです!
正式には、『三途河頭極楽東門蓮華台上阿弥陀坊太平埜山本実成院長福寿寺』という、日本一長い勅号(お寺の名前)を持つお寺でございます。
そして、なんと!「最強金運」パワースポットのお寺として、知られているんです。
(ごめんなさい。私は、知りませんでした。)
そんな凄いお寺を偶然発見できたのは、神様仏様、吉ゾウくんのお導きなのでしょうか。
『長福寿寺』基本情報
[所在地]
千葉県長生郡長南町長南969
[電車利用]JR外房線「茂原」駅~小湊バス「愛宕町」下車~徒歩3分
[車]圏央道「茂原長南」IC~千田交差点左折~国道409号線・木更津方面へ~3分ほどで「吉ゾウくん」の看板
[御本尊]福寿阿弥陀如来・・・元気力増大・人間関係良好に絶大法力
[御由緒]1200年程前、延暦17年(798)に桓武天皇の勅願により、伝教大師最澄(天台宗の宗祖)によって創建され、文和年中(1353)比叡山恵光坊義憲僧正によって再営されました。
中世においては、日本三大学問所(僧侶の大学)として寺院子弟の教育にあたり、西に比叡山、東に長福寿寺(当時は東叡山と称した)ありと称せられ、関東天台の要をなしていました。
また、上総・下総・安房の房総三国(現在の千葉全域)における大本山として末寺308ヵ寺を統理していた大古刹です。
大原三千院(京都)、毘沙門堂(京都)の両門主も住職になり、その縁を持って
『三途河頭極楽東門蓮華台上阿弥陀坊太平埜山本実成院長福寿寺』
という、日本一長い勅号を賜りました。
その後、織田信長焼き討ちで破壊された、比叡山延暦寺の再興に助力するなどし、徳川幕府からは10万石の格式を与えられていました。
ひょえ~!
ちょっと通りがかりに見かけた怪しい感じとは違って、凄い格式の高いお寺だったんですね。
では、次回は「吉ゾウくん」の真実に迫ります。
(続く・・・・・。)
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