神社まめ知識・神主編

神主さん?宮司さん?

ちょっと、ここいらで一休みして、『神社まめ知識編』。

今回は、「神主さん」のお話です。

お茶でも飲みながら、読み流して下さいね。

神主さんにも、色々あるらしい。

 

御岩神社 鳥居

神社にいるのは、神主さん。

「神主さん」で、いいんですよね?!

正解。

一般的に、「神職」とも呼ばれています。

で、神職には職階があって、

「宮司(ぐうじ)」-「権宮司(ごんぐうじ)」ー「禰宜(ねぎ)」

ー「権禰宜(ごんねぎ)」-「出仕(しゅっし)」

「宮司」が最上位です。

「権」とは、「副・仮の」という意味です。

神社によって、「権宮司(ごんぐうじ)」「宮掌(くじょう)」「主典(しゅてん)」

といった職階もあります。

だから、神職の方を「神主さん」と呼ぶのは、ほぼ正解なんですね。

「禰宜」の神職さんに対して、「宮司さん」と呼ぶのは、

間違いになってしまいますからね。

他にも、神職には、「階位」というものもあり、

「浄階」「明階」「正階」「権正階」「直階」

(「浄階」が最上位。)

と5ランクあります。

神道の徳目である

『浄き(きよき) 明き(あかき) 正しき 直き(なおき)心』

にちなんでおり、

神社本庁の検定委員会が試験・経験などによって決めるものです。

袴の色が違うんだよ。

 

九頭龍神社 新宮

さらに、神職には、階位・職階・経験・業績

によって定められる身分もあるんです。

特級・一級・二級上・二級・三級・四級の

6ランクに分けられます。

 

大祭の時などに着用する「正装」の場合の「袴(はかま)」の色が、

この級によって決まっているんですって。

特級・・・文様入り白

一級・・・文様入り薄紫

二級上・・・文様入り紫

二級・・・文様なし紫

三級・四級・・・文様なし浅葱(水色)

水色の袴の神主さんて、よく見かけるけど、

文様入り薄紫とか、文様入り白袴の神主さんは

ほとんど見ない。

文様入り白袴の特級クラスの神主さんは、

かなりレアな存在だとか。

あの『三峯神社』には、特級神主さんがいらっしゃるそうですよ。

(『神主さんの日常』より)

 

どうやったら神主になれるの?

 

箱根神社 杉

神職になるためには、資格が必要です。

神社本庁の試験に合格するか、

神職養成機関で必要単位を取得した上、

必要な実習を修了しなくてはなりません。

神職養成機関の代表的なものは、

東京の『國學院大學』と

三重の『皇學館大学』です。

ちなみに、女性の神職は、男性の1割ほどいらっしゃるそうです。

 

神様にお仕えするのには、勉強もたくさんしなくてはいけないのですね。

和楽器の演奏の練習なんかも、大変らしいです。

 

今回は、「神主さん」のお話でした。

「神主さん」が、前より親しみやすく感じられるかも?

 

 

注)文中の写真はイメージです。

 

 

 

 

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