神主さん?宮司さん?
ちょっと、ここいらで一休みして、『神社まめ知識編』。
今回は、「神主さん」のお話です。
お茶でも飲みながら、読み流して下さいね。
神主さんにも、色々あるらしい。
![御岩神社 鳥居](https://kamisama-wc.info/wp-content/uploads/2016/03/P1000569-300x225.jpg)
神社にいるのは、神主さん。
「神主さん」で、いいんですよね?!
正解。
一般的に、「神職」とも呼ばれています。
で、神職には職階があって、
「宮司(ぐうじ)」-「権宮司(ごんぐうじ)」ー「禰宜(ねぎ)」
ー「権禰宜(ごんねぎ)」-「出仕(しゅっし)」
「宮司」が最上位です。
「権」とは、「副・仮の」という意味です。
神社によって、「権宮司(ごんぐうじ)」「宮掌(くじょう)」「主典(しゅてん)」
といった職階もあります。
だから、神職の方を「神主さん」と呼ぶのは、ほぼ正解なんですね。
「禰宜」の神職さんに対して、「宮司さん」と呼ぶのは、
間違いになってしまいますからね。
他にも、神職には、「階位」というものもあり、
「浄階」「明階」「正階」「権正階」「直階」
(「浄階」が最上位。)
と5ランクあります。
神道の徳目である
『浄き(きよき) 明き(あかき) 正しき 直き(なおき)心』
にちなんでおり、
神社本庁の検定委員会が試験・経験などによって決めるものです。
袴の色が違うんだよ。
![九頭龍神社 新宮](https://kamisama-wc.info/wp-content/uploads/2016/03/P1000563-300x225.jpg)
さらに、神職には、階位・職階・経験・業績
によって定められる身分もあるんです。
特級・一級・二級上・二級・三級・四級の
6ランクに分けられます。
大祭の時などに着用する「正装」の場合の「袴(はかま)」の色が、
この級によって決まっているんですって。
特級・・・文様入り白
一級・・・文様入り薄紫
二級上・・・文様入り紫
二級・・・文様なし紫
三級・四級・・・文様なし浅葱(水色)
水色の袴の神主さんて、よく見かけるけど、
文様入り薄紫とか、文様入り白袴の神主さんは
ほとんど見ない。
文様入り白袴の特級クラスの神主さんは、
かなりレアな存在だとか。
あの『三峯神社』には、特級神主さんがいらっしゃるそうですよ。
(『神主さんの日常』より)
どうやったら神主になれるの?
![箱根神社 杉](https://kamisama-wc.info/wp-content/uploads/2016/03/P1000560-300x225.jpg)
神職になるためには、資格が必要です。
神社本庁の試験に合格するか、
神職養成機関で必要単位を取得した上、
必要な実習を修了しなくてはなりません。
神職養成機関の代表的なものは、
東京の『國學院大學』と
三重の『皇學館大学』です。
ちなみに、女性の神職は、男性の1割ほどいらっしゃるそうです。
神様にお仕えするのには、勉強もたくさんしなくてはいけないのですね。
和楽器の演奏の練習なんかも、大変らしいです。
今回は、「神主さん」のお話でした。
「神主さん」が、前より親しみやすく感じられるかも?
注)文中の写真はイメージです。
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